肝機能低下の要因となる脂肪肝の改善方法

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肝臓の数値が悪いと言われたときに、「脂肪肝」だと告げられた人は多い筈です。脂肪と言うのは肝臓からついていくとも言われていますので、少々の肥満や不摂生によって脂肪肝になる人は増えているからです。

基本的には生活習慣を改善する事で、脂肪肝を改善させることができます。自覚症状がないので、ケアをしようと決意する事が少ないのですが、決して放置していいものではありません。

そこで、脂肪肝に対して行う事ができるセルフケアについてご紹介していきます。ちょっと脂肪肝が気になっているという人は、是非参考にしてみてください。

糖質への意識を高める

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第一歩となる脂肪肝へのケアですが、やはり食生活の改善が大きなポイントを占めています。名前からして、脂肪に注意すべきなのかな?と思いがちですが、実は「糖質」に気を付けてもらいたいのです。

糖質というのは、肝臓の中で中性脂肪になりやすい性質をもっています。ですから、まずは糖質の摂取量に意識を持って行ってもらいたいのです。

糖質が多いものとして、ごはん、パン、麺類、果物が挙げられます。特に、ごはんとパンというのは主食になりますので摂取量が多くなってしまいます。しかし1回の食事でたった1口分だけ残す事によって、1ヶ月で500gの減量になります。

ですから、毎日の食事の際には糖質を摂取しすぎないように心がけていきましょう。

食事の順番にもポイントがある

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食事をすると、血糖値が上昇していきます。血糖値を下げる為には、インスリンが大量に分泌される事になります。そしてインスリンが余分な糖を中性脂肪に変えてしまいますので、肝臓にも脂肪が蓄積してしまいます。

このような流れを防ぐ為にも、食事をするときに血糖値が急上昇しないように注意する必要があります。そしてその方法が、食事の順番を決めるというものなのです。

野菜→肉や魚→ごはん(炭水化物)と言った順番で食事を進めていくと、血糖値の上昇は緩やかになります。すなわちインスリンの分泌量も抑制されて、脂肪肝の予防に繋がるのです。

インナーマッスルを鍛えて基礎代謝アップ

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過度な運動は肝臓に負担をかけるのですが、適度な運動は肝臓に良い影響を与えることがあります。脂肪肝に対しては、インナーマッスルを鍛えてあげる事によって、基礎代謝をアップさせることが効果的となります。

基礎代謝がアップすれば、太りにくい体質になりますので脂肪肝も予防できます。誰でも簡単に出来る方法で、インナーマッスルは来ることが出来ますので試してみてください。

スクワット

太ももに力をいれながら、スクワットをしましょう。5秒かけてお尻を下げていき、5秒かけて元に戻ります。お腹をへこませているという意識をもって行うと、より効果的にインナーマッスルが鍛えられます。

ストレッチ

仰向けに寝転がって、腰を少しだけ浮かせます。そのまま足を片方ずつ10秒かけてまっすぐ上にあげていきます。そのまま10秒キープしてゆっくり元に戻します。簡単にできるストレッチ風のインナーマッスル強化方法です。隙間時間に出来るので、チャレンジしてみてください。

肝臓をサポートするためのサプリメント

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肝臓を健康にしてあげたいけれど、なかなか食生活が改善出来ない!というお悩みを持っている方も多いでしょう。肝臓に良いとされる栄養素をしっかりと摂取しようとすれば、確かに食事内容も難しくなってしまいます。

そこで、手軽に不足しがちな栄養素を摂取する為にサプリメントの活用をお勧めしたいと思います。肝臓に対して意識を持ってはいるものの、改善への手立てが見つからない場合には、サプリメントで必要不可欠な栄養成分を摂取してみてはいかがでしょうか。

サプリメントに効果はあるの?

現在では肝臓に良い効果があるサプリメントというものが、たくさん販売されています。全てが全て効果があるとは言いませんが、肝臓に良い栄養素を摂取する事が出来るサプリメントはたくさんあります。

自分の肝臓には、どういった成分が必要なのか?という事を明確にしておけば、それに合った成分が含まれたサプリメントを飲むことで効果が得られると考えられます。

間違った飲み方はNG

サプリメントで肝臓に良い成分を摂取する事ができるから、食生活の改善はやらなくていいと思っていませんか?それは間違ったサプリメントの飲み方になってしまっています。

実際は、食事で摂取しきれなかった栄養素をサプリメントで補うというのが正解です。つまり、サプリメントを主体として考えてはならないのです。しっかりと食生活の改善や運動などを取りいれながら、それでも不足しがちな部分をサプリメントで補いましょう。

人気の肝臓サプリメント

牡蠣の成分

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牡蠣というのは、肝臓にとても良い食材として有名です。しかし普段からたくさん牡蠣を食べる事が出来る人は、あまりいません。ですから、牡蠣の成分がしっかりと摂取出来るサプリメントというのは、とても重宝されています。

ゴマの成分セサミン

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ゴマに含まれているセサミンには肝臓への良い効果が期待されています。しかしセサミンは、ゴマの中でもごくわずかしか含まれていないので、1粒の中のセサミンを考えたらとても少ない量となります。

これを食事で摂取するのは難しいので、サプリメントで濃縮されたセサミンを摂取するのは有効だと考えられます。

シジミの成分

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シジミに含まれているオルニチンは、肝臓機能を向上させる効果がありますので、お味噌汁などで摂取するのがお勧めです。しかしシジミも毎日たくさん摂取出来るものではありません。そこで、シジミを使用したサプリメントがとても人気となっています。

シジミエキスを濃縮したものは、肝臓に良い効果を与える事が出来るとされています。サポート食品としては優秀なサプリメントだと言えます。

その他のお勧め

肝臓への効果があるサプリメントというのは、上記の成分を単体で活用しているものもあれば、様々な成分を合体させているものもあります。上記以外にレバーやにんにくなども肝臓に良い効果を齎すとされており、サプリメントとにも活用されています。

自分が必要だと思う栄養素や食材の成分、そして飲みやすさや続けやすさなどを吟味して、サプリメントを選んでみてください。⇒ 脂肪肝サプリ人気ランキング

肝臓のために摂りたい栄養と食事内容

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肝機能を低下させないようにする為の食事を考える事で、肝臓を守ってあげる事ができます。食事内容を見直す事で、肝臓に良い健康的な食事を取る事が可能となります。

具体的に、どのような栄養素が必要なのか?どんな食事が悪い食事なのかをご紹介していきたいと思います。

取りいれたい栄養素

タンパク質

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とっても重要な栄養素の1つがタンパク質となります。血液や筋肉、骨や内臓などを生成する為に欠かせないものとなっております。体の生成に使用されているタンパク質は、日々少しずつ分解されていきます。そして新しいものへと入れ替えるので、毎日摂取する必要があるのです。

タンパク質は一般成人であれば1日に「60~80g」摂取してもらいたいと思います。ただ、過剰に摂取しないように気を付けてください。

ビタミン

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肝臓の中で栄養素を代謝するときには、ビタミンがたくさん必要となります。肝臓機能が低下している人は、ビタミンが不足している可能性もあります。肝臓に障害が出ている場合には、通常の2~3倍のビタミン摂取を促されます。それくらいに肝臓の活動に欠かせない栄養素だという事が分かります。

ミネラル

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体にとって必要不可欠な栄養素であるミネラルは、肝臓でも大活躍してくれます。糖や脂質、タンパク質を代謝する為に必要となりますし、有害物質の解毒作用にも必要なものとなっています。肝臓だけではなく、トータルして体にとって重要な栄養素ですから、毎日しっかりと摂取していきましょう。

食物繊維

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食物繊維は腸内環境を整える作用があります。腸内環境が劣悪な場合には、有毒ガスや有害物質が発生してしまいます。それらが腸管から吸収されて、腹痛を感じる事もあります。この有害なガスや物質は肝臓が解毒をしてあげる事になっています。

つまり、腸内環境が悪いと肝臓の仕事が増えてしまうという事なのです。肝臓の手を煩わせない為にも、食物繊維をしっかりと摂取していきましょう。

アミノ酸

アミノ酸は体のサビを抑制する作用がありますので、肝臓の機能も保護する事ができます。肝臓の再生力を促進させて、機能を向上させる効果が期待できます。

気を付けていきたい食事内容

高脂質に注意

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脂質というのは体のエネルギー源となりますので、必要な栄養素ではあります。しかし肝臓に負担をかけてしまう可能性も少なくありません。それは脂質を摂取しすぎている場合があるからです。理想的なのは、摂取エネルギーの20%程度の脂質に抑える事です。

もう1つは、脂質の種類です!動物性脂質は中性脂肪を増やしかねませんので、あまり摂取しないようにしてもらいたいと思います。バターや脂身などは動物性脂肪です。逆に植物性脂質は中性脂肪を増やさない作用があるとも言われています。しかし摂取しすぎは良くないので、どちらも適度に取り入れていきましょう。

食べ過ぎ注意

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肝臓に良い食べ物だからと言って、食べ過ぎてはいけません。過剰に栄養素を摂取すると、肝臓が処理をする時間がどんどん増えてしまいます。そして肝臓が疲れ果ててしまいますので、機能低下を招く結果となります。これでは意味がありませんので、過剰な栄養の摂取、食材の摂取は避けましょう。

お酒の飲み過ぎに注意

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お酒を飲むと肝臓で有害物質を発生させて、解毒しなければいけなくなります。大量にお酒を摂取すれば、それだけ肝臓の働きも増えてしまいますので、肝臓機能低下に繋がってしまいます。また、お酒と一緒におつまみを食べる時にも、高カロリーや高脂質に注意しなければいけません。

食品添加物に注意

添加物というのは加工食品などに含まれています。体に入る事で有毒物質だと判断されますので、肝臓が解毒してしまうのです。つまり添加物を摂取すると、肝臓に余計な負担をかけてしまうと言うことになります。ですから、なるべく食品添加物は摂取しないようにしてください。

肝機能の低下を防ぐお酒の飲み方

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肝臓の数値が悪いと言われた時に、お酒が原因かもしれないと考えたとき「禁酒」という文字が頭をよぎります。しかしお酒がストレスの発散になっている人もいますし、付き合いで飲まなければいけない人も居るでしょう。

誰もがみんな禁酒できるわけではありません。そこで、肝臓機能の低下に気を付けながらお酒と上手に付き合っていく方法をご紹介したいと思います。

休肝日を作りましょう

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1週間に数回の飲酒で、飲む量もさほど多くない場合には構わないのですが、毎日飲酒している場合には、休肝日が必要です。1週間の内1日だけでもいいので、お酒を飲まない日を作る事で、一時的に肝臓を休ませてあげる事ができます。

毎日飲酒をしていると、肝臓は休む間もなくアルコールを分解し続けなければいけませんので、二日酔いにもなりやすい状態です。ストレスにならない程度に、肝臓の事も考えて休肝日を設けてみましょう。

肝臓への負担が少ないお酒の飲み方

空腹時の飲酒は避ける

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空腹の状態でアルコールが入ってくると、肝臓の処理能力が足らないという状態に陥ります。すると処理しきれないアルコールが、胃や腸で吸収されてしまうのです。そして二日酔いを引き起こす事となりますし、肝臓の負担も大きくなります。

空腹の時には、まず何かしらを胃にいれてから飲酒する事が重要なポイントです。

お酒のお供を考える

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肝臓の負担を軽くしてあげる為には、お酒と一緒にお水や野菜などを摂取するのがお勧めです。一気飲みではなく、水と交互に飲むなどしながらじっくりとお酒を飲み進めます。

そしてお酒のお供には、タンパク質とビタミン、食物繊維が豊富に含まれたものがお勧めです。海藻はとても相性がよく、アルコール吸収を緩やかにする作用がありますのでお勧めです。

1日のお酒摂取量を考える

1日に摂取しても大丈夫だと考えられるお酒の量があります。

  • ビール(中ビン)1本
  • 日本酒(1合)
  • 缶チューハイ(350ml)1本

毎日飲むことが日課となっている人は、1日の量を上記のものにしてもらう必要があります。これ以上は肝臓への影響が考えられるので、気を付けましょう。

肝臓のための正しい運動の方法

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肝臓機能を低下させない為に、運動をすると良い!という話をよく聞きませんか?実は運動は肝臓に良いものと悪いものがあります。間違った方法で運動をしていると、肝臓の機能を低下させている可能性もあります。

そこで、肝臓の機能を向上させる為に必要な運動と、オススメ出来ない運動をご紹介していきたいと思います。

オススメの運動

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ズバリ有酸素運動をする事が、肝臓に良い運動だとされています。筋肉の量をキープする為の運動が有酸素運動となります。酸素を消費して運動をして、割と長時間かけて行うタイプのものです。有酸素運動をするときに、脈を測ると「110~120」程度で安定しているのが1番の理想です。

水泳、サイクリング、ウォーキング、エアロビクス、ジョギング、ストレッチなどが有酸素運動と言えます。適度な力で汗が出てくれば良い運動ができています。基本的には1日に30分程度の有酸素運動を、毎日継続する事が肝臓に良いと考えられます。

1日に1時間や2時間まとめて有酸素運動をして、また3日後に行うといった方法はお勧めできません。毎日少しずつ継続していく事がポイントです。

なぜ有酸素運動が良いのか?

肝臓は糖やアミノ酸などを代謝する役目を持っています。他にもアンモニアを解毒する仕事などもあります。これらの仕事を、筋肉が代わって行うことが出来るので肝臓をサポートする事が出来るとされています。ですから、筋肉の量をキープする事が出来る有酸素運動はとても効果的なのです。

他にも脂肪肝にならないように、肝臓に脂肪が蓄積されない為に有酸素運動をするという意味もあります。

オススメ出来ない運動

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肝臓に負担をかける事になるのが、無酸素運動です。これは筋力トレーニングや短距離走などの運動の事をいいます。瞬発的な力で、息を止める事が多い運動となっています。

なぜ無酸素運動はダメなのか?

無酸素運動をすると、乳酸がどんどん生成されていきます。乳酸は肝臓で処理をする事になる物質なので、肝臓の仕事を増やす結果となります。ですから肝臓の機能低下を招く可能性が高いので、オススメ出来ない運動になっているのです。

肝細胞がん(肝がん)の症状と治療法

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肝臓の病気を持っている人には知っておいてもらいたい「肝細胞がん(肝がん)」について、お話をしていきたいと思います。

肝細胞がん(肝がん)について

症状

実は肝細胞がんには、コレと言った自覚症状がありません。自分から異変を感じて肝細胞がんだという事を判断するのは、とても難しいものがあります。ですから、早期発見を目指すのであれば定期的に検査をするのが重要なポイントとなります。

どんな病気?

肝臓から発生したがんを「肝細胞がん」と呼び、肝硬変などから進行して引き起こされる事が多いがんです。ちなみに肝臓から発生したがんと、他の場所から転移した肝臓のがんの事をまとめて「肝がん」とも呼びます。

原因

1番多い肝細胞がんの原因というのはC型肝炎ウイルスと言われています。その他にも、B型肝炎ウイルスや非アルコール性脂肪肝炎なども原因となっている事があります。

どのように肝細胞がんになるのかというと、C型肝炎から慢性肝炎になり肝硬変から肝細胞がんという流れがあります。基本的に肝硬変からおよそ30年位経った頃に肝細胞がんになる事が多いようです。

病院での対応

診断を下す為には、超音波検査やCT、MRIなどを行います。血液検査で腫瘍マーカーをチェックする事も判断材料となります。しかし通常の血液検査だけでは、肝細胞がんを知ることは難しいので、自分から検査に赴く必要があります。

慢性肝炎になっている人や、肝硬変になっている人は必ず肝細胞がんの検査を受ける事をお勧めします。症状が無い分、見つける事も難しい状況ですから定期的に検査を受けるようにしましょう。

肝細胞がんの場合は、肝硬変も患っている事が多いので両方の治療を進めていくこととなります。日本肝臓学会の肝癌診療ガイドラインに沿って、適格な治療を施していく事が基本となります。薬物治療や手術など、様々な方法で治療をしていく事となりますので、簡単なものではありません。ですから、早期発見が出来るように心がけてもらいたいと思います。

肝臓の疲弊は身体の疲労にも繋がる

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肝臓が疲れていると、体も疲れてしまうと言う事があります。肝機能が低下したら、肝臓が疲れていると言いますがそれだけではありません。最終的には肝臓の疲労は全身の疲労に繋がっているのです。

それではなぜ、肝臓が疲れると体も疲れてしまうのか?肝臓と体の繋がりを見ていきましょう。

アンモニアの大量発生で疲れが生じる

肝臓が疲れるとアンモニアが大量発生する事になります。通常であれば、体内で発生したアンモニアを処理して無害化する事ができます。しかし肝臓機能が低下していると、アンモニアを解毒する事が難しくなるのです。

アンモニアがミトコンドリアの邪魔をする

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肝細胞にはミトコンドリアが存在しており、エネルギーを生成してくれています。そしてアンモニアの処理をするのもまたミトコンドリアの働きとなっています。エネルギーが生成されていれば、体を動かす力となりますので疲れも出にくい健康状態になります。

しかしアンモニアの量が増えすぎてしまうと、ミトコンドリアの働きが阻害されてしまいます。結果的にミトコンドリアはエネルギーを生成する力が低下してしまい、アンモニアを処理する力も低下していきます。こうなるとエネルギーが不足してしまいますので、体にも疲れという形で症状が現れてくるようになります。

負のループに入り込むと大変

アンモニアの処理には、ミトコンドリアが作り出すエネルギーが必要となりますので、しっかりとエネルギー生成をしてもらわなければなりません。しかしアンモニアが増えると、エネルギー生成が難しくなりますので、負のループに入ってしまうのです。

  • 肝臓が疲れる→
  • アンモニアが大量発生する→
  • アンモニアを処理しきれなくなる→
  • ミトコンドリアのエネルギー生成力が低下する→
  • アンモニアを処理しきれない→
  • エネルギーが生成できない・・・と言ったループになってしまいます。

このような状態にならない為にも、肝臓を疲れさせないようにする工夫をしながら生活しなければなりません。

ウイルス性肝炎(A型・B型・C型)の症状と感染経路

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ウイルス性肝炎というのは、原因ウイルスによっていくつかの種類に分けられます。それが、A型・B型・C型といった種類になります。そして「急性肝炎」と「慢性肝炎」という部類にも分けられており、慢性肝炎の中でも1番多いのがC型肝炎と言われています。

では、それぞれの肝炎についてもう少し詳しく見ていきましょう。

A型肝炎

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症状

初期症状として感じる事が出来るのは、全身の倦怠感や発熱などのいわゆる「風邪っぽい」症状です。その他に出てくるものとして特徴的なのが「黄疸」です。

どんな病気?

A型肝炎ウイルスに感染してしまう事で引き起こされるもので、「急性肝炎」の1種になります。慢性化するものではないので、肝臓にダメージを与え続けることはなく、肝硬変や肝がんなどの原因になる事は無い病気です。

感染原因

A型肝炎ウイルスで汚染されている食品、水などを摂取すると感染して発症する事があります。

病院での対応

血液検査をしてA型肝炎ウイルスの抗体についてチェックをして、診断を下します。その後の治療では、安静にすることで自然治癒が可能となります。しかし重症の場合には、入院をして経過を見ることとなります。

B型肝炎

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症状

急性肝炎の場合には全身の倦怠感、食欲がなくなる、吐き気と言った症状と黄疸が確認できます。慢性肝炎になると、自覚症状がほとんど分からなのが特徴です。

どんな病気?

感染者の多数は母子感染した人となっており、出産の時に母親から感染したと言う状況です。ちなみに現在では、母子感染への対策が取られていますのでほぼ母子感染はありません。

その他に性行為、覚せい剤での汚染針の使いまわし、入れ墨などでも感染する人が増えています。多くの場合は急性肝炎となりますが、稀に慢性化してしまうと肝硬変や肝がんになってしまう可能性もあります。

感染原因

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B型肝炎ウイルスに感染してしまうことで発症します。感染している人の血液や体液からの感染が原因となります。

病院での対応

血液検査をしてB型肝炎ウイルスの抗原と抗体をチェックして診断を下します。急性肝炎の場合には、安静にして治癒するのを待ちます。慢性肝炎の場合には「抗ウイルス療法(肝炎ウイルスの増殖を抑制)」と「肝庇護療法(肝臓の炎症を抑制)」などで治療をしていきます。

C型肝炎

症状

発症した時には急性肝炎の症状が出てくるので、全身の倦怠感、食欲がない、吐き気といった症状が確認できます。そのまま慢性肝炎になると自覚症状がほぼないというのが現状です。

どんな病気?

自覚症状がほぼないので、慢性化してしまいやすい病気です。進行する病気で長期間で少しずつ悪化していき、肝硬変や肝がんの原因となる事があります。

感染原因

C型肝炎ウイルスに感染して発症しますが、その感染ルートは「感染者の血液」が体内に入ってしまった事になります。

病院での対応

血液検査をして肝臓機能をチェックします。その時に、「ALT(GPT)・AST(GOT)」の数値が異常だった場合は要注意になります。さらに血液の中に「C型ウイルス抗体(HCV抗体)」が発見されると、C型慢性肝炎となります。

治療法としては、ウイルスを除去する為の「抗ウイルス療法」をメインとして行っていきます。日本肝臓学会が提示している「C型肝炎治療ガイドライン」に沿った治療を行っていきます。

肝臓の負担を減らそう!肝機能を低下させる5つの原因

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肝臓というのは500以上もの仕事をしてくれる優れた臓器です。たくさんの仕事を熟してくれる反面、様々な器官と関わっているという事から肝臓の負担も大きなものとなっている可能性があります。

簡単に言えば、不摂生をすることによって肝臓が通常よりも余計に働かなければいけなくなると言うことです。こういった日々が続くと、肝臓も処理能力が落ち始めていきますので、どんどんダメージを受けていきます。結果的に肝臓が疲れてしまい、いわゆる「肝機能低下」という状態に陥るのです。

それでは具体的に、どういった原因で肝臓の機能低下を引き起こすのか見ていきましょう。

肝機能低下の原因と肝臓への負担

暴飲暴食

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たくさんの量を一気に食べる、飲むという事をしていると過剰に栄養を摂取している事になります。肝臓は栄養を処理する働きをしていますが、過剰摂取した栄養を処理するのはとても時間がかかります。

食べ物から摂取した、タンパク質を分解する時に発生する毒性物質もたくさん出てしまいます。さらに、エネルギーを生成する為の働きを抑制してしまう事にも繋がります。

つまり、暴飲暴食によって栄養を処理する時間が増えてしまい、有害物質が発生してエネルギー生成も間に合わなくなるという事です。

運動不足

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体を動かさない事が多い場合には、末梢の血液がなかなかスムーズに巡らなくなります。血流が滞ってしまうと、血液が汚れてしまいますので肝臓では血液をキレイにする為に処理が行われます。

しっかりと血流が確保されていれば、肝臓は余計な働きをする必要がありません。運動不足によって、肝臓を疲れさせているという事が一目瞭然です。

過度なアルコール摂取

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アルコールは肝臓で分解されるものですが、過剰に飲み過ぎてしまうとその作業に追われてしまい、肝臓が疲れ果ててしまいます。アルコールを分解するときには、アルデヒドという有害物質が発生します。

アルデヒドは肝細胞に存在しているミトコンドリアの働きを阻害します。つまり、細胞の健康や体を動かすエネルギー源を生み出す力が低下すると言うことです。

適量であればアルコールも問題なく分解できますが、過剰に飲んだ場合にはこのように肝臓への負担がかなり大きなものとなってしまうという事になります。

ストレス過多

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ストレスを感じると少しでもリラックスさせようという事で、交感神経が緊張状態に陥ります。肝臓は副交感神経によって動いていますので、ストレスを感じると肝臓の働きも低下してしまいます。

また交感神経が緊張する事によって、内臓にある血液の量が減ってしまうと言う状態に陥ります。そして肝臓の血液量も減りますので、負担がかかってくるようになります。

過度な運動

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運動不足は問題になりますが、実は過度な運動も肝臓の疲れを招いてしまいます。特に筋肉運動が過度に行われてしまうと、アンモニアが大量発生してしまい肝臓はアンモニアの処理に多くの時間を費やす事になります。

さらにアンモニアは、エネルギーの生成を邪魔してくるので体の疲れも招きやすくなります。

まとめ

肝機能が低下するということは、肝臓をたくさん働かせているという事であり、結果的に肝臓が疲労している状態という事になります。

暴飲暴食、運動不足、過度なアルコール摂取、ストレス過多、過度な運動これらの原因によって、肝臓機能は酷使されてしまいます。つまり、不摂生をしているとこのような状況に陥ると言うことです。

肝臓機能が低下すれば、肝臓で有害物質を無毒化する事が出来ない、エネルギーの生成が間に合わない、脂肪を分解出来ないと言った問題が発生してくるのです。健康的な生活を送れば、肝機能も低下する事はほとんどないでしょうし逆に不摂生をすれば肝機能が低下していくと言う事なのです。

肝機能は本当に大切!肝臓の主な4つの働き

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体の中で肝臓というのはどういった働きをしているのか?という部分が、肝臓の事を知る上で1番重要な事となります。私たちの体にとって、なくてはならない臓器である肝臓の様々な仕事ぶりについて、お話をしていきましょう。

肝臓の主な働きについて

エネルギー源の供給と貯蔵

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脳の働きと言うのは生命維持に必要不可欠なものとなっています。そんな脳のエネルギー源となっているのが「ブドウ糖」だと言う事はご存じでしょうか?そしてそのブドウ糖(グルコース)を、脳に供給する役目を持っているのが肝臓です。

脳は起きている時も眠っている時も常に働いている状態ですから、24時間絶え間なくエネルギーを与えなければいけません。肝臓はそんな脳の為に、いつでもエネルギー源を供給できるようにグルコースを「貯蔵」しておくことが出来ます。

もしもエネルギーが不足していると言う事態に陥っても、肝臓には貯蔵してあるグルコースがありますから、脳も安心して活動する事が出来るのです。

注意

肝臓の中で貯蔵しておく時は「グリコーゲン」という形に変換してありますが、エネルギーとして放出するときにはグリコーゲンを分解して「グルコース」にすると言う仕組みになっています。

代謝機能で栄養素を送り届ける

食べ物から栄養を摂取して、体の機能を保つのが人間というものです。しかし食べた物は、そのまま体内で栄養素となって吸収されるわけではありません。

まず栄養分は胃と腸で消化されて、そのあと肝臓に送られていきます。肝臓では「代謝」が行われ、体の各器官に必要な栄養素に形を変えてから送り届けられます。

つまり、体の各器官というのは「脳ではAの栄養が必要」で「血液ではBの栄養が必要」というように、それぞれに欲しい栄養素が異なります。その要望に肝臓が細かく応えてあげるというのが、「代謝機能」というものなのです。

解毒作用で健康を守る

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体の中に有害なものが入り込んだ場合に、肝臓の働きによって無毒化し「解毒」してあげる事で健康を守る事ができます。

有害物質とは

アルコールやアンモニア、食品添加物やばい菌、服用した薬などが有害物質とみなされます。アルコールは飲酒によって体内に入り込みます。

アンモニアは栄養の代謝時に発生するものや、運動のやり過ぎで発生するものがあります。病気などを改善する為に飲んでいる薬も、体の中に入ったら有害物質と考えられて解毒されます。

様々な働きをもつ胆汁を生成する働き

肝臓の中では、コレステロールと胆汁酸という物質で「胆汁」を生成する事ができます。胆汁は様々な働きをしてくれるものなので、体に必要不可欠な存在となっています。

胆汁の働きとは

脂質を消化吸収する働きと、古い赤血球と微量金属などの不要物を体外へ除去する働きを持っています。そして血中コレステロールの濃度を正常に保つために、管理する役目もあります。

胆汁は胆嚢の中で貯蔵されており、体に脂肪分が入ってくると胆管から十二指腸と小腸に放出されていき働き始めます。