肝臓が疲れていると、体も疲れてしまうと言う事があります。肝機能が低下したら、肝臓が疲れていると言いますがそれだけではありません。最終的には肝臓の疲労は全身の疲労に繋がっているのです。
それではなぜ、肝臓が疲れると体も疲れてしまうのか?肝臓と体の繋がりを見ていきましょう。
アンモニアの大量発生で疲れが生じる
肝臓が疲れるとアンモニアが大量発生する事になります。通常であれば、体内で発生したアンモニアを処理して無害化する事ができます。しかし肝臓機能が低下していると、アンモニアを解毒する事が難しくなるのです。
アンモニアがミトコンドリアの邪魔をする
肝細胞にはミトコンドリアが存在しており、エネルギーを生成してくれています。そしてアンモニアの処理をするのもまたミトコンドリアの働きとなっています。エネルギーが生成されていれば、体を動かす力となりますので疲れも出にくい健康状態になります。
しかしアンモニアの量が増えすぎてしまうと、ミトコンドリアの働きが阻害されてしまいます。結果的にミトコンドリアはエネルギーを生成する力が低下してしまい、アンモニアを処理する力も低下していきます。こうなるとエネルギーが不足してしまいますので、体にも疲れという形で症状が現れてくるようになります。
負のループに入り込むと大変
アンモニアの処理には、ミトコンドリアが作り出すエネルギーが必要となりますので、しっかりとエネルギー生成をしてもらわなければなりません。しかしアンモニアが増えると、エネルギー生成が難しくなりますので、負のループに入ってしまうのです。
- 肝臓が疲れる→
- アンモニアが大量発生する→
- アンモニアを処理しきれなくなる→
- ミトコンドリアのエネルギー生成力が低下する→
- アンモニアを処理しきれない→
- エネルギーが生成できない・・・と言ったループになってしまいます。
このような状態にならない為にも、肝臓を疲れさせないようにする工夫をしながら生活しなければなりません。